5 大正4年式戸籍

 明治31年の戸籍法施行により身分登記簿と戸籍簿の2つの登録制度が設けられたが、手続きが煩雑であることなどから、大正4年に施行された新しい戸籍法により身分登記簿は廃止され、戸籍簿に一本化された。この戸籍簿は「大正4年式戸籍」と呼ばれている。
ところで、欧米諸国には個人ごとの身分登録制度が存在している国がみられるが、わが国のように家族単位で身分登録を兼ねた戸籍制度は存在していない。言ってみれば、大正4年の戸籍法が身分登録制度を廃止して戸籍簿に一本化したことは、世界に類をみないわが国独自の戸籍制度への道を選択したということができよう。

 

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